3月２３日　金石港にて、出張輪島朝市がありました。

私達地元住民は、露店の設営や当日の販売補助、土産物の配達の手配などのお手伝いをしました。１月１日の能登震災から初めての朝市ということもあって、たくさんのテレビ記者や地元の方、遠くは東京からの観光客の方まで、あっという間に人だかりとなり、終わってみればこの日だけで１３０００人を超える来場者数があったようです。

能登の地元からこられた方はお店の方と再会を喜びあい、遠くの観光客の方は、お店で買った干物などを、仮設テントで焼いて食べたり、それぞれの束の間のひと時を楽しんでいたようです。

被災者の方が、震災の傷もまだ癒えない状況下で、これをかわきりに、出張輪島朝市と題し、

1,000年以上の歴史ある朝市を人と人とのつながりや絆を通じて、金沢市内の各所、また県外からの要請にも応じて、どんどん、機会を増やして、今まさに、新しい活躍の場を広げていこうとしているように感じ取れる瞬間がそこにありました。

大勢の方々が住まいを失い、仮設住宅すらもまだ充分にない状況下で、私は輪島をはじめ、能登の方々にどのように接していけばよいかをふと立ち止まって考える事があります。

本業をかかえるなか、直接現地に赴いて、ボランティアなどは出来ておりませんが、

いま、私は私の職業柄、住まいを通じて、被災者に寄り添っていく事が使命である、と考えております。それと同時に、このような古くから伝わる町の伝統行事なども後世に伝えるべきものとして、支援や携わる機会があれば率先して応援していきたい、と心から思い、行動に移して参ります。この日は、私にとって、意義のある、この先大切にしたい1日となりました。